Rosegarden
“神戸異人館”
プロジェクト概要
PLANTWISE(プラントワイズ)は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている神戸北野異人館の中でも最古級の歴史を持つ建物の庭園にバラ園を設計・施工しました。このプロジェクトでは、伝統と現代のデザインを融合させ、歴史的な建物と自然が調和した美しい空間を創出しました。




“接木”
木接太夫と接木技術の誕生
木接太夫とは、日本で初めて「接木」を発明した人物です。接木とは、植物の繁殖法の一つで、強い台木に美しい花や良い実をつける枝を接ぐことで、同じ花や実を早く咲かせたり、実らせたりする技法です。現在では当たり前のように行われているこの「接木」ですが、当時は育てるのが難しかった植物をうまく育てるのに非常に助けとなり、宝塚市山本地区の園芸の発展に大きく寄与しました。
PLANTWISE(プラントワイズ)は、北野バラプロジェクトにおいて、宝塚市山本地区の接木技術を継承されたバラ農家さんのバラを使用して、庭園を作庭しました。「つるバラ」のウイーピングスタンダード仕立てなどに使われています。




Inspiration
1. つるバラとフェンスのデザイン
• つるバラを歴史ある建物の壁に沿って這わせ、フェンスにもバラを植えることで、豊かな緑と花が溢れる素敵な空間を計画しています。これにより、季節ごとに異なるバラの美しさを楽しむことができます。
2. 地域との調和
• 神戸北野エリアは、様々な国籍の方々が昔から共存する地域です。この背景を踏まえ、近隣地域の風景に自然に馴染むように庭園をデザインしました。敷地の外からの景色にも配慮し、裏道から見えるバラが溢れるように咲き誇る様子を計画しています。これにより、地域全体との調和を図り、訪れる方々に喜んでいただける空間を提供します。
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3. 持続可能な庭園管理
• 今後は庭園の管理を継続し、数年後にはさらに美しく成長したバラ園を実現します。巨大なフェニックスヤシのようにバラが根付いた庭園は、歴史ある建物と訪れる方々に長く愛される場所となるでしょう。